永遠の0(ゼロ)
「永遠の0(ゼロ)」百田尚樹著
友人に勧められて読んだ本なのですが、
久々に感慨深い本に出会いました。
お勧めの本です!
ある程度、戦争についての知識が無いと、
難しいかもしれませんが、
現代社会とリンクさせながら論を進める説得力に加えて、
生きて帰ることに、こだわり続けた主人公が、
なぜ,自ら命を落とすことになったのかを読み解くミステリー小説でもあり、
最後に、驚愕の事実が判明したくだりには、
涙なくして読めません。。。
文中で描かれている、
ヒトの命をモノや道具としか思っていない
軍部エリート階級の戦略ミスや責任放棄には憤りを感じながら、
一方で、その姿は現在の政界において
政治家・官僚のお偉方さんとも重なるものがあり、
もしかすると、この国は当時と
あまり変わっていないのではないかと考えさせられます。
また、多少の問題を抱えつつも、
歴史上でも他に類を見ないほど急速に繁栄し、
他国と比較しても、誰もが教育を受けられ、衣食住も安定し、
物質的に、豊かになった現在の「日本」。。。
この素晴らしい国が誰によって、
どんな犠牲のうえで成り立ったのかを
改めて思い知らされました。
自分自身といった「個」であったり
日本国といった「公」に対して、
見つめなおす機会を与えてくれた本です。
更新日:2011年05月30日|カテゴリー:|コメント(0)